Id est facile dictu, sed difficile factu.

Id est facile dictū, sed difficile factū.                                 (イド エスト ファキレ ディクトゥ、セド ディフィキレ ファクトゥ)
言うは易く行うは難し。

「言うこと、言葉」と「行うこと、実行」は、ラテン語の名言では対で語られることが多い、とのこと。このことわざは日本にもありますね。また、「不言実行」や、「有言実行」など、言うことと実行することが対になったことわざはよく使われます。時代も国も超えて、人間にとって共通のテーマなのですね。いずれも行動することに価値をおいています。

昨日、フィギュアスケート全日本選手権大会で羽生結弦選手が四回転アクセルに挑戦しました。いまだ成功した選手のいないこの技を羽生選手は「やる」と公言し、そして試合で実際にやりました。成功こそしませんでしたが、まさに「有言実行」のできごとに、胸が熱くなりました。その技に挑戦した心の強さゆえでしょう、演技全てにわたって、今まで以上のレベルの高さでした。大技を実行するという意識が、演技全体にもよい影響をもたらしたのだと感じました。きっと彼に続く選手が今回の羽生選手の「実行」に勇気を得て、この技を成功させる日が来ることでしょう。

まずは、やる。そこから物事は始まるのだなと改めて思います。今年の締めくくりにこのことわざをラテン語で学びました。山下先生、クラスの皆さま、ありがとうございました。来年もがんばります!

  • id:is 指示代名詞「それ」中性 単数 主格
  • est:sum, esse 3人称単数 「~である」
  • facile:facilis, -e 形容詞「容易な」中性 単数 主格
  • dictū:dīcō 動詞 「言う」の目的分詞 奪格 「言うことにおいて」
  • sed:接続詞「しかし」
  • difficile:difficilis, -e 形容詞「困難な」中性 単数 主格
  • factū:faciō 動詞「行う」の目的分詞 奪格 「行うことにおいて」

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