Inter arma silent Mūsae. インテル アルマ シレント ムサエ と読みます。
戦争(arma)のあいだ(inter)、 ムーサ(芸術の女神たち Musae)は沈黙する(silent)。
今年を振り返るとき、”戦争においては芸術は無力だ”というこの言葉が実感され心が沈みます。でも”だからこそ歌おう(Ergo cantemus!)”と、ラテン語の山下先生は言われました。心より共感しました。
ラテン語の語釈は、以下のようになります。
- intel:前置詞 「~の間」
- arma:中性名詞 複数 対格 「戦争」
- silent:動詞sileō, -ēre 「黙っている、沈黙する」直説法・能動態・現在 3人称複数
- Mūsae:Mūsa (musicの語源)女性名詞 複数 主格 (ギリシャ神話の学芸をつかさどる9人の女神)
ほかにも、音楽について語られた名句を紹介していただきました。
Amor mūsicam docet, mūsica docet amōrem.(アモル ムーシカム ドケト、ムーシカ ドケト アモーレム)
Amor(愛は) mūsicam(音楽を) docet(教え), mūsica(音楽は) docet(教える) amōrem(愛を).
紀元前からギリシャ、ローマでは音楽と愛の関係性が認識されていたのですね。芸術の女神ムーサが決して沈黙することなく、人々が自由に愛を表現できるよう、心より平和を祈ります。